「聴き取れない」ときにどうするか

ということについて、よくご相談を受けます。原因は様々なのですが、解決策は「わかるまで聴く、考える」しかありません。

リンキングのルールは大事です。でもこんなルールがあること、発音を教えるようになるまで、私は知りませんでした。ということは必ずしもマストではないはずです。

ではどうやってこの現象に気づいたのか。

それからシャドーイング。こんな勉強法も知りませんでした。最近になってこれが良いと思ってやっていらっしゃる方がたくさんいるのでびっくりしているくらいです。

では私はどうやって聴き取れるようになったのでしょう?そして今も聴き取れないものがあったとき、どうやって内容を理解しているのでしょう?

ちょうど昨晩入ったご依頼で、スラングがいっぱいのショートフィルムの翻訳があったのですが、久々に大変苦戦する内容だったので、これはチャンスと思い客観的にそのプロセスを眺めてみました。

流れはこうです。

1 まずは聴こえた音またはリズムを書いてみる

2 文法的にあり得る形に整える

3 それを目で追いながらもう一度聴く

前後の文脈ストーリーの背景も考えて、インターネットも辞書も鬼のように調べて、他に思いつく文があれば全て書いてみるんです。そして、1〜3を繰り返します。何度も何度も繰り返します。書く、聴く、考える。不思議なもので、自分で書いたものを目で追いながら聴くと耳で聴いているだけのときよりもわかるようです。最初に聴こえた………と思ったものが完全なそら耳アワーだったことにハッキリ気づいて笑ってしまったりもします。 二転三転することだってありますよ。昨日のフィルムについてはネイティヴ以外も出演していたのと若者言葉があまりに早口なのもあって、ネットにはネイティヴも「台本プリーズ!」や「ここなんて言ってんの?」というコメントが多数あったので少しホッとしましたが。

これくらいご飯中もシャワー中もずーっと考えて、推論して、笑って、でもめげずに挑戦して、そして「これが近いぞ」となってはじめて、「ん?もしかしてここ繋げて読むものなの??」と「自分で気づく」のが近いと思います。

あくまでも私の方法です。でも、前にも書きましたが、赤ちゃんが泣いているとき、病人が何かを訴えているとき、「聴き取れないんです」と誰かに相談したりしないですよね?

私にも「これをやれば聴こえるようになる!英語耳なれる!」という魔法の切り札メソッドがあればどんなにビジネスになるだろうと、本気で悩むこともあります。一番需要にある部分ですし。でも……できません。耳、口、脳、全部を切り離して鍛えるだけでは足りないからです。もっと五感も頭も心も使って英語に触れましょう!楽しいですよー♫時間をかけましょう。結果的に一番近道です。

まだまだショートフィルムや古い映画の翻訳が続きます。引き続き観察を続けます!

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