Reading Fluencyという考え方

独立して、2年間で1000人以上(もはや延べ人数ではありません)を教えてきた中で、TOEIC®︎のリスニングのスコアとリーディングのスコアに100以上、もしくは100近い隔たりがある人には共通点があることに気づきました。

問題の解決のためにまず私がやることは、既存のポートフォリオから選んだ特定の勉強法一つだけを推奨することではなく、たくさんの生徒さんの実例をもとに自分が実際に解くときの過程と比べ、そこから推論を立てることです。

リスニングとリーディングのスコアに大きな隔たりがある生徒さんたちにヒヤリングを行ったところ、皆さん口をそろえて「リーディングセクションでは一切の音が消えて、『これを読んだらどうなるか』ということは全く考えもしなかった」と仰いました。では私が読んでいるときはどうか?声は想像できます。リスニングセクションの延長の会話として。そこで立てた推論は:

アルファベットの解読に時間がかかる、もしくは話し言葉としての音が想像できずに滑らかに読むことができない。→文章の内容を理解する(もしくは一目で意味をキャッチする)読み方が出来なくなる→アルファベット(いわゆる横文字)の羅列を見た途端に、「自分のやるべきことはひたすら限られた時間内に質問に答えること」だという本来の目的を見失ってしまう→ペースダウンや戻り読み、さらに自分自身が意味が理解出来ない負のスパイラル。

いわゆる「英語がオールラウンドに出来る人(使える人)」というのは、リスニングでもリーディングでも内容に集中出来るだけの技能を身に付けているため、「大枠を理解し、要点を掴む」という本来の目的をことを忘れることがないのではないか、その結果、スピード感を失わずに必要な情報を素早く見つけ出せるのではないか、と思ったのです。リスニングである程度聞き取れる方は、リーディングセクションもきちんと会話として捉え、答えを出すことに専念出来れば、もっとスピードも上がり、正答率も上がるはず。

そこから1年、そんな推論をもとに生徒さんたちには実験的に色々と試していただいて、それなりに結果も出しましたが、この考えがReading Fluencyというアプローチそのものではないかと思い、そこからリサーチ。まさにそんな「内容を理解しつつスピーディーにために読む能力を磨く」ことが出来る学習法をいくつか見つけました。段階を踏む必要はありますが、まずはLearn to Read、それからRead to Learnという順番で、徐々に内容に集中する読み方が出来るようになることを目指すというものです。

ここは私が英語圏に住んだことがなく弱い部分なのですが、ネイティヴがどのような教育を受けているか、私は知らないわけです。でも、推論に従って調べていくと、必ず同じ考えのアプローチはあり、そして膨大な数の書籍が出ています。そして不思議なことに、お隣韓国では、数は少ないものの既に教材として確立しています。

最近気に入っている韓国のSeed Learning(旧Compass Publishing)社にも大変良いテキストがありました。同じ300ワードの文章を定期的に読んで、読むスピードを測りつつ、内容の理解度も確認するというもの。単純に、最近私が取り入れてみたかったエクササイズの一つなので、さっそく購入、使ってみました。色々な使い方ができそうなところも気に入っています。

ゆっくりですが段々と必要な情報には近いづいているのを感じるので、引き続き音韻認識(=Phonological Awareness。母音を子音と区別して聞き取り音節の数を認識できることや、音の塊である単語を部分で分けて捉えること、そして一つ一つの音素を捉えることなど、音を認識する能力)やデコーディング(文字を音に変換するプロセス)といった様々な観点から、「読むということ」「内容を理解するために読むということ」をさらに突き詰めていきたいと思います。最終的に、「発音を学べば英語力全体が伸びる」ということを証明したいなと思っています。

↓ 噂のテキスト付きの講座です!

必要に応じてフラッシュカードなども取り入れていきます。横文字アレルギーを克服しましょう。

https://www.street-academy.com/myclass/4328

IMG_2748